2013年 02月 15日
誤発注 |
昨年末の寒波のころに作ったRickRackさんのジップアップパーカーMサイズロング丈です。
袖口と裾とがアラン風シャーリングなのは、コドモ服の影響です、きっと 笑。
生地は後述、ソールパーノさんのメルトンフリースでございます。
フードはなしでアレンジしようかな、どうしようかなと思って裁断せずにいて、切りっぱなしでほつれないのをよいことに、そのまま着ておりましたら突然のバカ息子の死で「もうええわ〜」と裏からバイヤステープで始末してノーカラーになりました。
下はBeehiveさんのはかまパンツです。生地は…何年か前のCOSMOさんの福箱…いや、自分で選んだんだっけなぁ…というくらいの在庫布、黒とベージュとのミジンコボーダー、ポリ天竺だと思います。
(繊維の種類について話すとき、ケミカル〜バイオ専攻の夫に「ポリ」と言うと「ポリ、のなんなんですか、材質はっ!?」と聞き返されます…。え〜とこれはた、たぶん「ポリエステル」、でしょうか…。逆に「エステル」とだけ書かれていて「まさかモノエステル…ということはないだろうけど、けど…」という気持ちになったり、小言幸兵衛一直線でございます)
ボトムスは、これまたコドモ服のついでに作ったアラン風シャーリングのスパッツを履いてみると、
「…『私をスキーに連れてって』ですか?」という感じの懐かしささえ漂う白on白のコーディネート 汗。いえ、わたくし、スキーらしいスキーはしたことがないのですが、ははは。
襟元にネックウォーマーか小さなスヌードかという感じで見えているのは、milimiliさんのオフタートルチュニックです。
当然、首の締め付け感はないのですが、首にフィットしていなくてもじゅうぶん暖かいのですね。気に入っております。
生地はHARUさんで「ヒートチャージピケニット」という名前で売られていたものですが、こ、これは本気であったかいです。うっかりすると汗ばむほどでございます。
この生地、すっかり気に入ってしまったのですが、来年も出るのでしょうか。出たら大人買い間違いなしでございます。
調子に乗って、夫の防寒用アンダーシャツまで作ってしまいました。
この写真など見ると、なんとまあ薄っぺらい人間かと情けなくなりますが、実は夫も同じ程度に薄いので、レディスのMサイズのTシャツがピタTになるかならないか…というくらいでございます…。夫本人は、横幅は無視して身長でサイズを選ぶのでいつもLサイズをダボダボと着ております。そんなことをすると余計に貧相に見えると思うのですが…。
さて、一月は行く、二月は逃げると申しますが、バカ息子が死んで1ヶ月と2日が経ちました。
おせちを食べていたころはゲンキにお歌を歌っていたのになぁ…と思うと、はるか昔のことのように感じる、長い長い一月でした。
本来ならば五十日祭までは最低限のことしかしてはいけないのでしょうけれど、寒いものは寒いので、家の中で着る防寒着として、ローブド コートをフリース地で作りました。
パターン:MPL NO.J0932 ローブド コート
生地:ソールパーノ楽天店 ポリエステル/レーヨンメルトンフリース(ホワイト)
もっふもふで、暖かさについては文句なしですが、色もあいまって、
「最近話題の女子柔道をしょって立つ」
というようにも見えなくはないのが悲しいところでございます。
このフリース、ポリエステルにレーヨンが25%入っていて、非常に手触りがよいのです。
最初、赤ちゃん服用にソレイユさんでこのオフホワイトを1メートルほど買ってみたのですが、大変気に入ったのでもう1メートル買い足して自分用のジップアップパーカーを作ろうと思ったのでございます。
が、ソレイユさんではもう品切れで、探してみるとおそらく同じと思われるものをにっとやまのこさんで見つけました。しかも、自分用ならオフホワイトよりも欲しかったグレージュがあって、在庫僅少というので、だったらオトナ買いしてしまおうかしら、それともオトナなりの節度を持って…?などと逡巡しているうちに売り切れてしまいました。
人気のある子供用服地のネットショップでは、見る見る間に売り切れの品が増えていくのを
「母は強しとはこのことか…」
などと眺めていたこともございますが、たかがフリースでこんなことが起こるとは! 「迷ったら買え!」というのがわたくしのポリシーではなかったかと、さらに探すとソールパーノさんでも(おそらくこれも同じもの)ポリエステル/レーヨンメルトンフリースを売っているのを発見(でもグレージュは品切れ)。
そして小市民のわたくしは、姑息にも楽天ポイントのために楽天店で、
「10センチ×10で1メートル追加!」
とポチったら、ソールパーノ楽天店さんでは1単位は50センチであったことが「注文確認メール」で発覚!
ええ、50センチ×10で5メートルということでございます…汗。
すぐに「間違えましたっ!」とでも連絡をすればキャンセル&変更もできたのかもしれませんが、寒さで脳がやられていたらしく、オフホワイトのフリースが5メートルほどやってきました…。
今住んでいる家は、大手ハウスメーカーがモデルハウスとして建てた家で、ということはごく普通の日本の中流家庭のうつわだろうと想像しているのですが…寒いのです。
実家は「ごく普通の北米の家」として建てられたもので、部屋の中は靴かスリッパ履き、エアコンはセントラルヒーティングで、冬なら玄関入ったところから、どこもかしこも十分に暖かかったのですが、対してこの家ときたら、玄関や廊下やお手洗い、浴室などが寒いこと寒いこと。
「家の中でフリースを着る」ということからして信じがたいのですが、信じようと信じまいと寒いものは寒い…というわけでございます。わたくしはいまだにこの家を「家」とは認めておりません。玄関や廊下と屋外の気温差がほとんどないって「えええええ〜〜〜!」でございます。
そんなこんなで、屋内で凍死しないために作ったのがこれでございます。
前はスナップボタンひとつつけて、紐は後ろで結んでみました。ま、普段は「柔道スタイル」で着ているのですが 笑。
なにしろ屋内用防寒着、ガウンのようなものを目指して作ったので、ヘンなしわがついたり、くたくたで、写真でお見せしてよいものかどうか…というレベルで、お目汚し失礼いたします。
両面がぎゅうぎゅうもこもこの毛羽のあるフリース地ですから、縫いずれること縫いずれること…それ以前に裁断でもずれまくっておりましたし、家庭用ミシンでは4枚重ねくらいが抑え金の限度でございました。腕が悪いのか、職業用ミシンならまだマシなのか、腕もミシンも悪いのか、わたくしにはまったく判断がつきません…。
たぶん、シュメッツの針がいい仕事をしてくれたのだと思います。あれでなくては完成しなかったかもしれないと思うほど「さくっ、さくっ」と厚いところを進んでくれました。エラいなぁ…。
この生地、ソレイユさん、ソールパーノさん、にっとやまのこさんで同じものを扱っているようなのですが、ソレイユさんだけが「普通のニットと同じように水通しをしてください」とあるので、素直に洗濯機〜乾燥機を使ったら「お出かけ着だったら再起不能」レベルのしわがついて取れません 泣。
ここまで分厚いのだったら一重でも貧相じゃなかったかも…と思っても後の祭り。ポケット口に三角の補強のステッチを入れるなど夢のまた夢、表からつけることすらかなわず、縫い付ける箇所が2辺しかないのをよいことに、裏からミシンでつけました。いよいよもっふもふでございます。
そして…ノラさんの開運!衿巻きを重ねると…すみません、もっとぴったり重ねないといけませんね、すみませんすみません…汗。
しかしまあ、ゴージャスといえばとんでもなくゴージャス、ついうっかり「サン トワ マミー」などシャンソンを歌ってしまったりいたします。もちろん梅ちゃん風味で、鼻からグリーン豆飛ばしつつ(爆)。
誤発注という恐ろしい事件が発生してしまいましたが、とりあえず家の中で寒さに震えることがなくなったのは幸いでした。ハンドメイド服ブログを見ると、みなさますでに梅春モードに入っていらっしゃるというのに、寒々しくてす、すみません…。
ニットやまのこさんから届いたグレージュのメルトンフリースは、とりあえず夫のアウターとしてフルジップジャケットになりました。
パターン:RickRack フルジップ&トレーナー メンズLサイズ
生地:ニットやまのこ メルトンフリース モカグレージュ
比べてみると、オフホワイトは裏も表ももふもふですが、グレージュは裏の起毛はそれほどでもありませんでした。裁断まではかなり慎重に進めたのですが、もぉファスナー付けがヨレヨレで何度ほどいたことでしょう 泣。
ファスナー側からも、フリース側からもほどきにくくて、それだけで1日を費やしてしまったほどですが、このあたりで家庭用ミシンの限界を感じるべきなのか、しかしそれは自分の腕が悪いことから目をそらしているだけではないのかと自問自答する今日このごろでございます…。
by cotorisuki
| 2013-02-15 14:52
| じぶんのふく(上)