2013年 09月 30日
まだ編んでおります… |
PC机をふたつ並べているわが家。
覗き込む気になれば、相手がなにをしているかすぐわかりますし、実際に面白いページや動画があったら、
「見て見て、これ面白い〜!」
とわざわざ覗かせたりしております。
昨日は、ネットにある海外の編み物無料パターンを開いていたら夫が、
「うわっ、ケミカル系の学術論文かと思った…」。
そうです、ほとんどがアルファベットの略語と数字とで出来ているのが、バケガクの論文の「実験の手順と条件、それによって得られた結果」みたいな部分にちょっと似ているらしいのでございます。
「海外では編み図はなくて、すべて文章で編み方が説明されている」というのはよく聞く話ですし、海外のパターンを多く編んでいらっしゃるニッターさんの中には「このほうがむしろ分かりやすい」というかたもいらしたり…。
略語については、先人がいろいろな資料を残してくださっているので、ここでは説明は省きますが、わたくしとしては、
「図で示せば1ページで収まるものを、何ページも使って文章だけで書くのって効率悪くない?」
とも思うのです。いえ、海外のパターンには魅力的なものが多いので、少々の不満は乗り越えられるのですけれど 笑。
とりあえず、編み物ブームが来ているわたくし、室内履きの無料パターンを探して読解しはじめたのですが…やっぱりわかりにくいです。
たとえば、室内履きのパターンでは、最初にサイズ(ここでは6種類)、材料(具体的な商品名)、各サイズの必要量(これがまた重さではなくて長さだったり…)、使用する針の号数と10センチ角のゲージが記されています。
サイズ展開が日本の編み図より広いということこそ違いますが、日本の編み図でも、図の上あたりに「編み方」として書かれていることと大差ありません。
日本の編み図についている「編み方」は、
「普通の作り目で◯目作り、増減なしで×段編む。そこから◎段までは指示通りに増減させて、最後は伏せ止め」
という感じですが、この「指示通りに増減」がいちいち文章になっているだけなのでございます。
(わたくしが最初に編んだ洋書の編み物パターンは、大学図書館で定期購読していた「ELLE」に載っていたものなので、略語でないところすら辞書を引き引き解読しておりました。まあ、数字以外はモデルさんが着ている完成品をガン見して編んだようなものでございます 笑)
まあ、今でも増し目や減らし目の「X〜Y〜Z」のところに「段・目・回」と単位をつけたりするくらいの永遠の初心者なのですが、さらにはすべての段を書き出して、増減があるところに数字を書いたりもいたします…汗。
さて、今回の「室内履き」ですが、サイズ展開、材料、針の号数とゲージが書かれたあと、
「増し目のTip」として、
「増し目は表編みの掛け目から始め、次の段で掛け目で穴を開けないために(???)する」。
「???」の部分は「(掛け目) into back of loop」で、文脈からしてねじり目しか考えられないのですが、この「ねじり目」ひとつとっても、わたくしがぱっと思いつく範囲でも「through back loop(=tbl)」だとか「knit from back(=kfb)」だとか、ああ「knit through back loop(=k tbl)」というのもありますね、とにかくJIS記号で記述すれば「◯(かけ目)」の上の段に「ℓ(機種依存文字かも。ねじり目の記号のつもりの「リットル」です 笑)」というので誰もがわかるのに、英語では「ねじり目」だけでも表現の種類が多すぎ…泣。
そしてようやく「14目作る」。おう、作ったよ。
「5目、10目の部分と、両端の増し目の部分にひとつずつ目数リングを入れる」 うむ。入れたぞ。
「そんでさっきの”増し目のTip”を1段おきに6回繰り返す」 あいしーあいしー。
「トータルで38目になる」 …ちょっと待てーい!!
なんで両端1目増を表裏2段で1回、全部で6回したら、作り目14目+2目増×6回で26目にしかならないはずなんですけどっ?! 汗。
どうすれば「増し目6往復ぶんでトータル38目」になるのかと考えてみると…両端の増し目に加えてさらに12目増やさなければならないということで、表裏の往復で両端1目と「たぶんどこか2カ所で」1目ずつ増し目することになり、うーむ、そうなると怪しいのは「5目、10目のところに入れたリング」。
何度読んでも書いていないけれど、ほかには考えつかないのでリングのところでもそれぞれ増し目をすることにいたしました。
でも、模様編みでもないのに端を「かけ目とねじり目」で増やすのは好きでないので、フツーに「右増し目/左増し目」にして、めでたくトータル38目になりました。
その次は、と見てみると、強調フォントで、
「ゲージを思い出せ!」 …は、はい…汗。
「長さが16センチになるまで編みすすめる」 えっ、長さ?!
日本語の編み図だとここは「◯段編んだら…」となるのが普通だと思いますが、そこで「センチ」が出てくるとはっ。
一応、真面目な日本人の端くれとして、16センチが何段に相当するのか計算して、そこまで編んでメジャーを当てて「16センチ、よし!」。
さらにその先は40センチ編むのですが、これも計算して段数を出しております。
写真にある通り、おうどんかと思うほどの太い糸、カウチンセーターなどに使われるものなのでしょうけれど、これまでこんな糸を編んだことがなかったのでなかなか進みません…。
編み上がったら、綴じたりはいだりしなければならないのですが、こんなサイズの針やかぎ針なんて持っておりませんよ…。
編み上がりは、こんな感じになりました。
糸が太いので、夕食後から寝るまでで片足ぶん編めるくらいでございます 笑。
色は、冒頭の写真のほうが本物に近いです。
それにしても大きいですね…汗。
海外のニッターさんのブログを読んだり、ショップの商品説明を読んだり、ここのところわたくしにしては久々に英語漬けだったのですが…いやー、英語の能力がダダ落ちでございます 汗。
大学入試レベルなら、基本イディオム100には入らないかもしれないけれど、300だったら入っているはず…という程度のことが思い出せなかったときには愕然といたしました 泣。
ましてや書くほうは、日本語の手書きですら危ういのに(ヲイ)、英語となると…。
結婚するまでは比較的、英語に触れる機会が多く、英語が通じない国でも英語とジェスチャーでなんとかしてきたくらいのわたくしでございますが(あとで「どうせ通じないんなら日本語でもよかったのか…」と気がつくのですが 笑)、これはかーなりヤバいことになっているという自覚が芽生えました…。
書いたり喋ったりするときに、日本語を英語に翻訳するタイプではないので、これで英語が出て来なかった日にゃ、自分がなにを言いたいのかもよくわからなくなってしまうのです、あうあう。腹立たしい気持ちと不安な気持ちとが湧いてくるものの、うまく言葉にならないもどかしさよ…泣。
というのも、ネットでオーダーしても「ごめんねー、10個注文されたけど4個しかないのよ〜。キャンセルするか、別の物をオーダーするか教えてちょー」的なメールが来たり、届いてみたら「こんな色、わたくしが選ぶとはとても思えない…汗」と、オーダーフォームとつきあわせてみたら色番号が違って「んもー!」なメールを書かなくてはいけなかったりしたのでございます。
(今回は初めて使うお店ばかりで、他人にお勧めできるかどうかわからないので具体的なURLなどを書かなかったのでございます)
まあ日本語でも、1週間も車でひとり旅などして、ほとんど誰とも喋らずにいるとどんどん日本語の能力が落ちてきて、久しぶりにひとと会話をしたら「道路の工事」のことを「道路の…手術?」と言ったり、50円玉をレジに持っていって「これ、10円玉5個に分解してください」と言ったり、ひどいものでございます。
この「ちょ、英語がヤバいことになっている!」ということを夫に話して、
「なんかしたほうがいいんでしょうかねぇ…?」と言うと、夫が、
「なんか、って?」
「とりあえず留学とか」。
笑いを取る能力だけは落とすまいと必死のパッチでございます、ははは 泣。
by cotorisuki
| 2013-09-30 15:48
| 小物大物